ネットワークビジネスは消費者参加型の自主流通システム
ネットワークビジネスは、MLM(マルチレベルマーケティング)とも呼ばれています。
ネットワークビジネスを意訳すると、一対一の「直接販売」といえます。
商品を問屋や小売店などの既存の流通構造を介して販売するのではなく、その商品の愛用者が開拓した新たな愛用者にダイレクトに小売りをするという、消費者参加型の販売・流通システム(仕組み)です。
基本的に、ネットワークビジネスを構成している要素は二つあります。一つの軸は、「口コミ」というアナログな“メディア”(情報伝達手段)を媒体にしながら商品の愛用者や会員を増やしていきます。
そこには、「使いたい人・買いたい人(愛用者)」と「売りたい人(ディストリビューター=販売員)」の区別がほとんどないのが大きな特色であるため、消費者参加型の販売・流通システムといわれています。
「ディストリビューター」として登録すれば好きな商品を卸売価格で購入することができます。
積極的に販売活動を行う意思がなくても、商品をリピートオーダー(反復購買)する人にとっては、ディストリビューターになることだけでも大きなメリットになります。
もちろん、商品を介して「使いたい人・買いたい人(愛用者)」を増やしていくこともできます。
もう一つの軸は、ディストリビューターとなって同じく口コミで、このビジネスに参加したい意思のある仲間を積極的に増やしていくことです。
商品知識、販売方法、勧誘方法、守るべき規約などを伝えながら、新たなディストリビューターを教育していきます。
同じ行為を、自分が教育したディストリビューターが繰り返し行うことで、グループを拡大させていきます。
その販売と組織拡大の実績に応じた報酬(権利収入)が得られるのがネットワークビジネスのもう一つの特色です。
いわば、車の両輪のようなもので、かたや愛用者や会員、かたやビジネス指向者を、消費者参加型の自主流通ネットワークとして組織化していきます。
すなわち、商品を介して仲間(ネットワーク)を創ります。
これがネットワークビジネスの基本的なビジネス形態です。
ネットワークビジネスへの関わり方
①愛用者になる
☆会員から商品を正規の値段で購入する
☆単なるユーザーのため、報酬は発生しない
☆商品がもつ魅力や効能を満喫できる
②会員になる
☆会員価格で商品が直接購入できる
☆愛用者に正規の値段で販売すると、差額が報酬になる
☆会員を増やすとそのメンバーの購入額に応じて報酬が発生する
③副業とみなす
☆愛用者を増やすことで自分の顧客層を形成する
☆相手の意思を確認しながら会員にしていく
☆付き合いを重視し、報酬は単なる結果と考える
④本業としてとらえる
☆自己管理を徹底し、ビジネスマンと同じ報酬を目指す
☆愛用者を増やし一定規模のマーケットを形成する
☆ビジネス指向者を増やし、組織の拡大に注力する
⑤事業として取り組む
☆起業家精神を明確に持ってスタートする
☆具体的な事業計画を立て、行動管理を徹底する。
☆自分を頂点とする組織の拡大・維持運用に全力を尽くす
ネットワークビジネスは合法的なビジネス
連鎖販売取引の規定を遵守していれば、ネットワークビジネスはネズミ講ではない健全なビジネスです。
つまり、ネットワークビジネスへの関わり方によって、その評価が大きく違ってくるという要素を含んでいます。
多くの人たちに素晴らしいビッグチャンスを与えるか、悪しきイメージをもたれ廃れるか、その正否を左右するのは個々人の心構えであり、モラルです。
※ネズミ講とは「無連鎖取引」で、商品の流通がありません(あっても1回の高額粗悪品)。最初に始めた人が儲かるというよりも、お金を騙し取る行為の連鎖であり違法です。
※ネットワークビジネスはマルチじゃないの?という声をよく耳にすることがあります。
このネットワークビジネスにまつわる誤解は、一般の民間企業のように広く情報が公開されることなく、口コミでビジネスを展開していることに起因しています。これが、一般の人には、どうしても閉鎖的で怪しげな印象をもたせてしまいます。
マルチ商法とは、法律で規定されたものではありません。「訪問販売等に関する法律」の中に「連鎖販売取引」が規定されていますが、この「連鎖販売取引」がいつしか「マルチ」という俗称で呼ばれるようになり、今でも一人歩きしているのが実情です。
ネットワークビジネスで実現可能なこと
①いろんな人と知り合いになれる
②仲間と楽しく活動できる
③専門知識や技術が生かせる
④自分自身の精神的向上・人間性向上
⑤小資金で自分の拠点が持てる
⑥安定したライフスタイルの確立
※当然ですが、費やした時間・努力・活動方法によって個人差が出ます。
ネットワークビジネスの5つのポイント
※ネットワークビジネスをどう判断するかは、客観的な事実と具体的データが不可欠です。表層のイメージに惑わされることなく、じっくりと検討することが基本です。
①会社の信用と財務内容・・・信用できる会社でなければ、人と人が密にからむこのビジネスは成功できません。徹底分析したいならば調査機関を利用します。
②提供される取り扱い商品・・・取り扱い商品の特性を理解し、その商品の支持層が維持・拡大されているか?安心・安全な商品か?他社の追随を許さない製造技術や特許を保有しているか?商品開発に科学者や医学博士などの専門家が関与しているか?
③システムとマーケットプラン・・・会社が提供するシステムや報酬制度は、それぞれの特色や条件があります。
④成長戦略と将来性・・・現在の事業環境を維持してくための戦略はもちろん、市場のポテンシャルに応じて、どんな成長戦略をとろうとしているのか?
⑤参加するタイミング・・・先駆者利益があることは否めませんが、「参加時期」そのものが必ずしも優勝劣敗を左右するとは限りません。ネットワークビジネスはタイミングに関係なく参加できます。確認すべきこと、計画すべきこと、そして実践すべきことが確信できた時点がまさにそうです。この決め時を逃してはなりません。
ネットワークビジネスでの成功者に共通するポイント
ネットワークビジネスはその人の心がけ次第で、そこそこの収入を手に入れられるレベルから、超一流のライフスタイルを確立することもできる可能性を秘めています。
基本的な魅力としては、自分で自分をコントロールしながら活動できるようになるということです。
そんな成功者に共通するのは、自分を高めることや学ぶことに貪欲であり、目標・計画が日々の行動に表れていることです。
☆成功者が持っている心情
①鮮明な目的意識があり全力を尽くす
②いつも努力と行動を惜しむことがない
③肯定的な考え方が習慣になっている
④自分を信じ愚直さを大切にしている
成功者が実存しているというまぎれもない事実が、ネットワークビジネスをやり始めた人の励みになっているのもまた事実です。