最近では、外で複数の仕事を掛け持ちする人も増えていると聞きます。
私の友達にも、主婦で3つもパートの仕事を掛け持ちしている人がいます。
副業を持つメリットは収入だけではありません。
とはいえ、限界までやってしまっては元も子もありません。
掛け持ちの仕事をバランスよくこなすには、いくつかのポイントがあります。
境界線を決めて実行する
どちらの会社の社長もあなたの時間を独占したがるかもしれません。
時間配分は自分でコントロールしてください。
会社側のいいなりでスケジュールを決めていると、いつしか限界がきて燃え尽きてしまうでしょう。
できるなら、メインとなる仕事のスケジュールを先に決め、もう片方の仕事はそれに合わせて調整します。
例えば、メインの仕事を9~17時に行い、残りの時間で別の仕事をする。
もしくは平日にメインの仕事をして、週末にもう一方の仕事をするなどです。
フリーランスに近い勤務形態なら、それぞれの上司にあなたの境界線を理解してもらい、それを死守することです。
また、週に一度はどちらの仕事もしない日を作るのが理想。
そうすると1週間にメリハリがつきます。
家事に優先順位をつける
毎日長時間働いていると、家事がおろそかになるのも仕方ありません。
とはいえ、優先順位を決めておけば、少しはスムーズになります。
例えば、掃除機をかけたりゴミ出しをしたりするよりは、皿洗いや洗濯をより頻繁にすべきでしょう。
休日になるまで家事を溜めるのではなく、優先度の高い家事は日頃からやっておきます。
協力してくれる家族がいるなら家事を分担できますね。
休憩、リラックス、社交を大切に
仕事を掛け持ちすると、睡眠が不規則になりがちです。
ですが、必要な睡眠時間は人によって違います。
短い睡眠を複数回とるのも全く自然なこと。
しかし、働き過ぎが重なると、睡眠時間が極端に削られます。
6~8時間の睡眠が確保できない場合は、パワーナップ(短い仮眠)のスキルを磨くか、仕事と仕事の合間に2時間程度でも睡眠時間をうまく捻出するようにしたほうがいいでしょう。
理想的な睡眠については議論が分かれますが、ひとつだけ言えるのは、無休で働き続けるのは不可能だということです。
レクリエーション活動も同じ。
仕事が山積みだと、生産的でない活動をするのに罪悪感を感じます。
それでも、人はリラックスが必要。
楽しむための時間を確保してください。
映画を見たり、ゲームをやったり、友人や家族と出掛ける時間を作ること。
休むのは病気になったときだけ? あなたは働き過ぎかもしれません。
ペースダウンしてください。
とはいえ、その休んでいるときに収入が入ってくる、家で働く方法を使っている人もいらっしゃいます。
外で働くことだけが掛け持ち仕事ではありません。
楽しむためにお金を使う(浪費はダメです)
副業を持つと収入が増えます。
貯金してもいいし、好きなことに使ってもかまいません。
もちろん、すべての給料を無駄な買い物で浪費すべきではありません。
しかし、あくせく働いても生活レベルが変わらないなら、働く意義を感じられなくなるでしょう。
お金を何に使うかは完全にあなた次第。
大切なのは、ストレスを減らし、生活を楽しむこと。
もし、一生懸命働いているのに見返りがないと感じるなら、状況を見直してください。
実際にやる仕事の選択
これはバランスの取り方というよりは、どんな仕事を選ぶかの問題です。
外で働くことを前提として、収入のために掛け持ち仕事をするなら、私ならスキルを伸ばせる仕事を選びます。
もし自分がやるとしたら、音楽関係の会社員+楽器店の店員、化粧品の研究員+ドラッグストアの店員、作家+本屋の店員など出来たら面白いでしょうね(笑)
本命の職業ではなくとも、自分の分野に近い仕事を選ぶとよいでしょう。
ゲーム制作者になりたいなら、副業にはウェイターよりゲームショップの店員など。
将来は起業したい?なら、アシスタントマネージャーの職を選ぶといいかもです。
理想の仕事ではなくとも、関連分野で経験を積むのは価値あることです。
もちろん、全く違う職種を選ぶのもOKです。
仕事を選ぶのはあなたの自由なのですから。
経験したことのない仕事をすることで、あなたの視野が広がり、人間的にも成長することができるでしょう。
カオスを受け入れる
カオスとはよくネットなどで目にする言葉になりました。
元々ギリシャ語で「無秩序な状況」を意味し、とにかく状況がメチャクチャ、大混乱、支離滅裂、混迷状態…のことをいいます。
理想は週に40時間程度の仕事を1つ持ち、自宅では家族とリラックスした時間を過ごして、労働の果実を享受することです。
しかし、それが困難な時もあります。
実際のあなたは仕事を掛け持ちし、生活は忙しくパニック気味です。
それも今は仕方がないこと。
事実を受け入れれば、心も少し落ち着いてきます。
忙しすぎるとはいえ、制御不能ではありません。
不安定であることは、あなたの生活サイクルにとって自然なことなのだと理解して、うまく折り合いをつけてください。
ただ、今の生活を永久的に続けられるとは思わないほうがいいでしょう。
まれに、ジェットコースターのような生活を好む人もいますが、大抵の人は最後には落ち着いた生活を求めるものです。
今は身を粉にしてでも、掛け持ち仕事をして働けるかもしれませんが、それは目標達成までの通過点と考えるべきです。
数年たっても状況が変わらなければ、もっと割のいい掛け持ち仕事を探すべきかもしれません。
掛け持ち仕事は自己管理と周囲の支えが必要ですが、経済的な苦境から脱する手がかりにはなるはずです。
もし、外で働く掛けもち仕事に限界を感じるなら、家で働く掛け持ち仕事を選ぶのもいいと思います。
いずれにせよ、あなたの人生なのですから、どんな仕事を選ぶかはあなたの自由です。
健闘を祈ります。